事務所通信
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このところ税務調査が多いですね その2 [税務調査について]

2011-11-05

 このところ支部長としての会務が立て込んでいて、ブログを書く暇が全くとれません
でした。

 さて前回の続きですが、あれから2件の税務調査の立会がありました。
1件は現金の無予告調査先法人の通常調査、もう1件は相続税の調査です。

 まず1件目の現金無予告調査では、4名もの税務署員がレストランと工場の2か所
に分かれて各2名が朝9時ごろ現金監査に入りました。
 当事務所では現金商売のお客様については、
?売上と小口経費とははっきり分けて、それぞれで出納帳をつける
?双方でお金の流用はさせない
?売上現金は、前日分又は最大でも1週間分の売上金を銀行にそのまま預け入れる
 ように指導してきましたので、現金監査を突然受けても大事には至りませんでした。
何故なら小口現金の日々の残高は2万円程度で、野菜や牛乳など小口の材料や経費しか
そこからは支出しないからです。

 2回目の調査は通常調査でしたが、現金での誤りが出なかったこともあり、税務署員
の心証も良く、指摘箇所が数点ありましたが、思ったよりもスム?ズに調査は終わりま
した。ただ税務署の上席が帰り際に、これからは無予告調査が増えるかもしれません、
と不気味な一言を言い残していったのが印象に残りました。

 もう1件の相続税調査は、予想通り不表現資産といわれる現金預金、名義預金の調査
が中心の調査でした。
 今回は特に生命保険契約の保険料負担者への調査に重点が置かれました。
実質所有者課税の原則に則った調査ですが、預金、有価証券だけでなく、生命保険につ
いても、税理士として事前調査を徹底すべきことを改めて認識しました。