事務所通信
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今年も [閑話休題   ]

2011-12-31

 失礼しました。記事作成中途で誤って投稿キ?を押してしまったようです。

 9?12月支部会務が最も活発な時期が、税務調査の繁忙期と重なっている
のでたまったものではありません。

 この数年支部会務で最も頭が痛いのは、電子申告の普及です。
国税庁が電子申告を国策と位置づけ、電子申告の普及を数年前から強力に推進して
きました。
 申すまでもなく、電子申告普及の中心的な役割を担うのが税理士です。
税理士は、税理士法の第1条に規定するように、申告納税制度を民の立場から支
える最大の団体です。
 申告納税にあたって、従来からの来所による申告や郵送による申告を、パソコン
からのインタ?ネットによる申告に移行していこうというのが電子申告です。

 私の事務所も遅ればせながら、平成22年から殆どの申告を電子申告に移行しま
した。
 私自身はあまりパソコンが得意ではありませんが、事務所職員に大いに手伝って
もらい、2年越しで切替えに成功しました。
 しかし、税理士さんの中には、一人でやっている方が意外に多く、また税理士の
平均年齢も約60歳(!)ですから、パソコンに不慣れな方はなかなか電申告に移行
できないのが実情です。

 そんな税理士会員のために、さる9/26?9/28の三日間、緑税務署と合同
で、電子申告導入研修会を開催し、60名の税理士会員に参加してもらいました。
 また10/17には支部定例会の後半に電子申告パネルディスカッションを開催
し電子申告にあたって様々な不安要素、導入のメリットなど様々な角度から電子申告
への疑問質問に検討を加えました。
 その結果が早速出まして、緑税務署管内の税理士の電子申告新規導入率が、東京
国税局管内85署中、なんと3位の好成績を収めました。
 
 電子申告の推進は最初は税務署の業務の効率化から入りましたし、当時は電子申告
ソフトの使い勝手が悪く、かえって手間をとられたものですが、今のソフトは大変
改良され使い勝手も良くなりましたし、我々税理士にとっても、業務の効率化と事務
所のペ?パ?レス化に寄与するものとして、電子申告は欠かせないものとなりつつ
あります。

 事務所内部の業務の効率化を図り、その分をお客様との折衝や各種相談の時間に
振り向けていくことが、より高度化しているサ?ビス社会に適応していくために必要
ではないのかとつくづく感じています。