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中.高部活 その5 [部活動]

2008-05-07

 そんなことで、気がつけば柔道部に入部してかれこれ5年が経っていました。
うちの学校は一応受験校でしたので、高三になると実質部活は引退します。したがって高二が事実上部活最後の年となります。今まで弱すぎたので昇級試験を受ける気にもならなかったのですが、一応柔道部に入った記念に級でも取っておこうかなという気になりました。同級生は昇級試験を受け、まず手始めに二級、一級そして初段を目指して試験を受けていました。自分は同級生の中でも一番弱かったので、級など取れるか大いに不安でした。
 ただ高一、高二になると胸板もそれなりに厚くなり、特にお尻の出方は異常なくらいになっていました。また以前ほど投げられたり、抑え込まれたりすることもなくなりました。
 自分は弱かったのをカバ?するために、まず組み手を右から左に変えました。丁度顧問のM先生が左利きの変則スタイルだったので、それを真似たのです。また柔道着も小さめのものを着て、相手に容易に掴まれないように工夫しました。また寝技では体格差がモロに出ますので、自分優位の体位となっても決して抑え込みにかからず、寝技で勝負せずうまく逃げるようにしました。もうひとつこれはセコいのですが、いわゆるの技のかけ逃げです。これはどういうことかと言いますと、たとえば背負い投げをしようとした時、本来ならば膝を十分に落とし、襟足を十分に握り相手を引きつけて技をかけるのですが、うまくいかないと相手に倒され抑え込まれてしまう危険性が多分にあります。
 それを避けるために、返されない程度に技を仕掛ける、簡単にいえば技をかけたフリをするというものです。何故そんなことをするかというと、ただ防戦一方では審判からの印象も悪くなるからです。一応攻めたフリをしないと試合では当然不利になります。
 こうして私は勝てないけれども負けない柔道(もちろん本来の柔道ではありません。邪道だということも十分承知しています。)を心がけ実践しました。すると本当になかなか負けなくなるのですね。かなり体格差があり、また有段者とやっても何とか格好がつく柔道になっている。
 そうして少し自分に自信もつきましたので、いよいよ昇級試験に臨みました。二級は一応自分でもすんなりパスしましたが、問題は一級です。三人の相手と試合しその結果及び内容によって合否が決まります。
 私は引き分けグセがついていました(?)ので、三試合とも引き分けでした。一回も勝てなかったのでどうかな、と大いに不安でしたが、結果は合格でした。続いて初段の試験です。多くの同級生は黒帯つまり初段の試験にパスしていました。自分も柔道を始めて5年、初段くらい取らないと柔道をやっていたことをみんなに言えない、と思い必死で初段の試験に臨みましたが、いかんせんセコい引き分け柔道スタイルをとっているので、引き分けができても相手に勝てません。結局1敗2引き分けで不合格でした。
 やはり技を磨き得意技を作ることが重要なのです。自分は一本背負い、小内刈り、大内刈りという技を持っていましたが、得意技と呼べるほどのレベルではなく結局一級が精一杯でした。
 でも言い訳になりますが、スポ?ツそれも柔道というハ?ドなスポ?ツを通して、あの病弱な私が風邪すらひかなくなっていましたし、また薄かった胸板もいつの間にか人並み以上に厚くなり、お尻、太ももをパンパンに張って一応スポ?ツをやっていた体格になりましたから、自分としては当初の目標は十分達成できて満足しています。