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得と徳について その3 [得と徳について]

2011-06-08

 何かと「得」をする人というのは、「得」を得られやすい環境整備が出来上がっている人
だと思います。

 この環境整備をするのには、多くの努力が必要です。
「損して得とれ」とか「急がば回れ」などのことわざにもあるように、一過性のその局面
だけの得に固執するのではなく、もっと大きな目で物事を捉える必要がある、というよう
にも受け取れます。

 自利利他精神といいましょうか、他人を利益を与えることによって自分も最終的に利益
を得る。「与えよ、さらば与えられん」です。

 この境地に至ると、もはや「得」は「徳」に転化しているのだと思います。
最初から徳のある人はいません。「徳」は自分の心の持ちようや行動が積み重なって
己の体から自然とにじみ出てくるものだと思います。

 ですから私は、得をしようという超世俗的、一市民的なところから始めて、得をするため
には、自分の行いや考え方を改めていくという過程を経て、最終的に徳の境地に少しでも
近づければ、と思う今日この頃です。