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相続税の申告及び相続税の税務調査留意点 その2 [税務調査について]

2012-12-05

相続税の申告の要諦は、一に資料収集、二に資料収集、そして三つ目に評価という位、
資料収集にかかっていると言っても過言ではないでしょう。
 言い換えれば資料収集がキチンとできれば、それだけで相続税申告にあたって半分
以上作業が終わったと言えるでしょう。

 その位、資料収集が大切なのには、次のような理由があります。
?相続税の申告は、亡くなった方の一生涯かけての財産形成、蓄積過程を見ていくの
 ですから、その方の生い立ち、家族構成、考え方、性格、趣味、嗜好、夫婦親子関係、
 兄弟、親戚、姻戚との付き合いなどまである程度立ち入らざるを得ません。
 その過程の中で、財産形成にかかわる資料の提示をお願いしていきます。
?亡くなられた方のご遺族、つまり相続人の方々は、そもそも相続で精神的にも落ち込
 んでいる上に、相続の後の諸手続きにも当然慣れておらず、まして相続税の申告に
 あたってどの資料が必要かも分かっておられないのが、一般的です。
  従って私たち税理士であれば、当然必要と思われる資料でも、相続人の方々につい
 ては、その知識もないので、何の資料が必要かを解きほぐして丁寧に、時間をかけて
 説明していく必要があります。

 このように資料収集は、どういう資料が必要なのか、どうしてそういう資料の提示が
必要なのかを、粘り強く、丁寧に説明し、少しずつ収集していくことが大切です。
 従って全ての資料が一度や二度で揃うことは滅多にありません。それこそ毎月お会い
する度に資料を少しずつ頂いていくというのが、むしろ一般的です。