事務所通信
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農家、農業のあり方についてその15 [農業について考える]

2008-07-03

 日本に対しては、今やアメリカからもアジア諸国からも、リーダ?シップを求める声が日々強くなってきていますし、経済的、技術的に世界に大きな影響力を持つ日本の力からして、そうした声は至極当然のことでしょう。
 平和主義国家である日本が世界に対して、リーダ?シップ、イニシアチブをとれる政策としては、世界で唯一の被爆国としての経験からの核拡散防止に向けた各種提言、そして今まで化石燃料を大量消費してきた先進国としての責任と、技術的に世界をリードする日本の技術力を生かしたCO2削減への本格的取り組み及び諸外国への提言でしょう。
 いつまでもアメリカの傘下であり続けようと思うのは、精神的な自立を放棄しているに他ならず、それこそ領土的には植民地化されなかったけれども、精神的にはすっかり植民地化されてしまった、そんなひ弱な日本に今のアメリカは逆に持て余している感が強く、またアジアを始めとする諸外国も苛立ちを持って苦々しく見ています。
 私は戦時中そして明治、大正時代を賛美するつもりはありませんが、少なくともその時代の日本人はもっと日本人であることに自信と気概を持ち、毅然としていたように思います。それだからこそ、西洋諸国が明治維新後に急に国力をつけて国際舞台に登場してきた日本に大いに脅威を感じ、潰そうとしてきたのではありませんか。
 今の脆弱な日本では、国際的に見ても尊敬され、一目置かれる存在とは程遠い状況です。あの雄々しかった日本人はどこへ行った、という印象で見られているのではないでしょうか。
 あまりナショナリズムを刺激すると、すぐに国粋主義だの軍国主義の復活を図るだの、言われますが、そうではなく日本人なら日本人の良さ、そして経験をもっと国際社会に発信し、そういう形で国際社会への貢献を図るべきではないか、と言いたいだけです。
 先に述べた各拡散防止に向けた取り組み、これこそ日本のあの悲惨な原爆体験がもっと生きるべきですし、ノーモアヒロシマ、ノ?モアナガサキをもっと強く核保有国そして核保有を目論む新興国に訴えるべきだし、それが出来るのは日本しかないという強い決意を持って諸外国に接して欲しいと思います。
 またCO2削減では、アメリカ、ヨ?ロッパ、日本といった先進諸国は便利さと引き換えに、化石燃料を今まで大量消費し、地球温暖化を招いた責任は重大ですから、中国、インドをはじめこれから本格的に近代化を図る諸国に対して、化石燃料に代わるエネルギ?の共同開発を図るなどこれ以上の地球温暖化を阻止すべく、本格的に、しかも緊急に政策を実行に移していく責任があります。