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勤務税理士時代を回顧する その9 [勤務税理士時代の回顧]

2008-07-29

 どうしても月末は決算業務に追われてしまって、なかなか毎日投稿という訳にもまいりませんが、出来る限り続けていまきす。
 気がついてみれば、I税理士事務所に入所して約5年経ち、中堅職員として実務をバリバリこなすことを求められる年回りとなってきました。
 I税理士事務所は、女傑のI先生が28歳の若さで、東京都町田市に開業された事務所で、私が入所したころは7?8名、それから5年後には2名ほど増えて10名の職員を有する、地域としては4?5番目に大きな事務所となっていました。
 I先生は、税理士になる前に、キャブレタ?を製造している二部上場企業のM工業に勤務されていたこともあり、M工業の子会社を10数社顧問先としていました。
 M工業の子会社群は、主に小田原市と静岡県菊川町にあり、その関係で年に数度静岡県にも出張していました。法人関係はそうした製造業のほか、町田、相模原などの地元では建設業、不動産業が多く、またI先生のご実家が江東区であったことから、亀戸、松戸、柏、春日部方面にも顧問先がありました。
 個人では、町田、相模原、大和、西谷、藤沢の農家の顧客が多く、その関係で不動産賃貸、不動産売買など不動産関連業務が多かったです。
 私はT先輩の補助者として3年間やってきたこともあり、T先輩の担当先を引き継いだほか、M工業の下請顧問先を主な担当先としていました。
 個人では、不動産の譲渡関連業務を担当することが多かったのですが、所得税法は勉強していても、譲渡所得の計算は、数字も大きく、措置法を始め特例も多くかつ難解であるため、確定申告時期には大変に苦しみました。
 ただそのおかげで、自分が事務所を開設しても、資産税を苦手とすることなく仕事をやらせていただいており、何事も苦労はしてみるものだなあ、と後からしみじみ思っていま す。
 相続税の業務はさすがに、I先生が一人で担当されていました。自分が相続税にタッチさせてもらえたのは、事務所に入所してから10年以上経ってからでした。
 そういうことで、法人の担当件数は20数件、個人は特に担当ということは決められておらず、確定申告の時にアットランダムで回ってくるといった状況でしたが、大体50件程度であったと思います。
 今私の事務所の職員も、今述べたような担当件数を受け持っています。大体その辺りが、税理士事務所職員の標準的仕事量ではないでしょうか。