事務所通信
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S市会議員の活動に思う その4 [S市会議員の活動に思う]

2008-10-06

 私は現在S市会議員の青年部長をやっています。
 青年部長とは一言でいえば、議員の応援団長です。
 青年部の活動は主に選挙が公示され、選挙戦に突入した時に、選挙カ?での遊説、朝、夕の駅頭などでのビラ配り、街中での旗を持っての練り歩きなど、選挙戦を盛り上げ、S候補者を大いにアピ?ルすることにあります。

 選挙カ?での遊説は最初は気恥かしいのですが、車を走らせ、ウグイス嬢が候補者をアピ?ルして回っていますと、街頭を歩いている人だけでなく、中にはわざわざ家の窓を開けて手を振って下さる方もかなりいて、その反応に手ごたえを感じられるので、なかなか楽しいものです。

 一方つらいのが、早朝駅頭に立って出勤する人たちへの候補者のビラ配りです。
 とにかくビラを取って頂けない。
 早朝は皆出勤を急いでいるので、気が立っていて、不機嫌な顔、顔の連続です。

 そんな中で歩道やロ?タリ?の端でピラを配るのですから、殆どの人が邪魔だ、どけどけ、とばかりに露骨にイヤな顔をなさいます。或いは完全に無視を決め込みます。
 中にはわざと我々が配っているビラに体当たりしてくる人もいます。体当たりされますと、当然ビラは手から離れて地面に落ちてしまいますから、落ちたビラをすぐに拾い上げなければなりません。
 その時のみじめさは何とも形容しがたいものがあります。
 何で俺たちは、早朝から歩行者から邪険にされながら、こんな事をやらなければならないのだ、と思うこともしばしばです。

 しかし候補者は、必死に歩行者に向かってにこやかに挨拶をしています。
 その横顔を見ると、我々ももっと頑張らなければと気を取り直して、再びビラ配りを再開します。

 とにかく、選挙戦は精神力との戦いです。自分たちがくじけそうになっても、自分たちの信念を訴え続けていく。
 我々は候補者の応援であって選挙の当事者ではありませんが、それでも出来るだけ候補者と同化して戦っていかなければ、市民の方々には気持ちが通じない。
 そういう意味で候補者を信じて、大袈裟にいえば恥も外聞もなく、必死に人に訴えかける、こうしたことは日頃滅多に経験することはできません。