事務所通信
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S市会議員の活動に思う その3 [S市会議員の活動に思う]

2008-10-05

 皆さんも想像がつくと思いますが、スポ?ツ選手が思いを遂げ、自分の目標を達成し、幸せにひたれる瞬間はほんの一瞬だけなのです。
 その至福の時を渇望して、ひたすらつらい練習に励むだけの日々が続きます。

 その長い道中には、何で俺はこんなつらい練習をやっているのだ、こんなことをしていて果たして報われるのだろうか、と疑問を持ち、挙句の果てに挫折する人もいるでしょう。
 その来る日も来る日も続く長く単調な練習に耐えるには、目標を見失わない強い精神力と、長い苦難に耐えられるだけの忍耐力が必要です。

 まさにその行程は修行僧そのものであると思います。その苦難の道は実社会のそれと酷似しており、だからこそ体育会系の学生は打たれ強く、少々の困難はものともせず目標に向かって突き進んでゆくことが出来るのだと思います。

 私がS議員の活動を見て思うのは、その突進力です。
 地元出身ではなく、また年齢的にも若輩で経験も少ないという悪条件の中で、常に明るさを失わず、地元の方々の意見、要望、苦情を訊いて回る。
 それが議員の仕事じゃないか。当たり前の事を彼はやっているのだ、と言えば簡単です。
 しかし果たしてそうでしょうか。世の中にはその当たり前の事すらきちんとやっていない方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
 子供を満足に育てられない親、学生の本分を忘れてひたすら享楽に走る若者など社会の至るところで社会に適応できない人たちが次々と事件を起こしています。
 勿論その当事者だけに責任があるのではなく、様々な要因が重なり合って事件に至ったのでしょう。
 しかしそれでも最終的に事件を起こしたのはその当事者であって、その事実を否定することはできません。
 社会全体が病んでいると言えばそれまでですが、それだけ現代の社会は、普通の人間が普通、まともでいられなくなってきている大変危うい社会なのです。

 だからこそ当たり前のことを当たり前に出来る人は、それだけで十分立派なのです。十分称賛に値するのです。
 ですから私はS議員の活動を見て、若さこそのバイタリティの一言で片付けるのではなく、もっとその純粋さ、職務に取り組む姿勢の真摯さを評価したい、もっと言えば自分も彼の良さを見習いたいと思っています。
 人生の後輩から教えられるのも気恥かしいですが、先輩でも怠けているところがあれば反省しなければなりません。