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サ?ビス過剰社会への警鐘 その1 [サ?ビス過剰社会への警鐘]

2008-11-20

 11月17日(月)読売新聞の朝刊の文化面に「燃えつき症候群」の記事が載っていました。
 その記事の内容は、まさに自分が日頃から考えていることと同じだったので、我が意を得たりという気持ちになり、ここにご紹介させていただきます。

 その記事の骨子は次の通りです。

 現代の日本社会は、サービス業の比重が高まり、サービス業に従事する人口が増えてきたが、このサ?ビス業は、モノを売るのとは比較にならないほど、濃密なコミュニケ?ション能力を必要とされる。    
 生活が豊かになり、人はサービスにお金を支払うその対価として、よりよいサービスを求めるためである。
 こうしたお客様のニーズにより誠実に対応しようとすればするほど、自分の感情を押し殺してお客様に尽くすことを要求されるために、サービスを提供する側の人間は常に高ストレス状態に置かれ、自分の限界を超えると、突然ぷつんと糸が切れるように脱力状態に陥ってしまう。

 インタ?ネットのブログへの返信にも同じことが言える。
 大量の書き込みに一つ一つ丁寧に返事をしないと、批判のメ?ルが送信されたりして、コミュニケ?ションを保つのに四苦八苦するようになると、一体何のためにブログをやっているのか分からなくなり、ブログから暫く離れざるを得なかった。

 このようにサービス過剰社会、ネット社会では、物事を適度にやり過ごす能力、すなわちスルー力とでもいうべき能力が要求されるが、それとてもうまくやらないと、無責任とののしられる。
 いずれにしても、この高ストレス社会を乗り切るのは並大抵ではない。

 私もかねてから、現在の日本におけるサービス過剰社会には常々大いなる疑問を感じていました。     
 例えばコンビニ、スーパ?。24時間あるいは夜11時まで営業する。また年中無休営業など、どれだけの必要性があるのでしょうか。
 確かに夜遅くまで残業して、遅い夕食を取る人にとっては必要でしょうし、長距離トラック運転手の方など、夜通し走っている方たちには、コンビニは大いに有難いでしょう。

 そういう考え方でいえば、日本人の人口1億2千万人以上のそれぞれに違ったニーズがあり、極端にいえばサービスの提供を推し進めてゆくのであれば、ビジネスとして成り立つか成り立たないかは別として、1億2千万以上の種類のサービスがあって然るべきでしょう。