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サ?ビス過剰社会への警鐘 その5 [サ?ビス過剰社会への警鐘]

2008-11-24

 これって異常じゃありませんか。私はこうした記事、報道を見るにつけ、これを見ている子供たちに与える影響が心配です。
 だって子供たちには、いじめは絶対にダメですよ、お友達と仲良くしなさい、と躾けておきながら、大人の方がよほど残酷な仕打ちをやっている。この事実をどう子供たちに釈明するのですか。

 確かに地位と名誉を得ている人たちの言動は、いつも衆目を集めるがために、彼らの一挙一投足は大変キビしい目で見られていることは事実ですし、そういう立場、地位にいる人たちは、常日頃からそれを十分に自覚し、言動にはより慎重であるべきです。

 しかし彼らとて、同じ人間です。隙もあれば欠点もある。それをいちいち糾弾していては、彼らの言動もミスをすまいとただ委縮してしまい、その本来の長所を発揮できずに終わってしまうであろうし、また24時間完全無欠の人間であることなどいるはずもないのです。

 一般の民間人の尺度に照らして、受けなければならない罰や批判は当然としても、聖職であるとか有名人なのだから、とそういう理由だけで叩く材料にするのは如何なものでしょうか。
 やれ公僕なのだから、我々の税金で食っているくせにとか、うまく儲けやがってなど、いろいろな事件に対する批判の背景にはそうしたやっかみ、妬みがかなり投影されているのが、とても悲しいのです。
 こんなにも日本人は、神経質で人のミスにうるさく、許容力のない狭量の民族なのでしょうか。

 想像ですが、農耕民族である日本人は、信仰も多神教であって、そのいい加減なルーズさ、おおらかさが長所ではないかと私は思っています。
 それなのにいつの間にかピリピリして、他人のミスに大騒ぎし、他人を許容できない風潮が蔓延してしまった。