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中・高部活 その3 [部活動]

2008-05-05

 私の出身校である私立聖光学院は昭和33年に設立されたカトリックの学校で、校長はカナダ人です。我々が第11期生で著名な先輩には、あの天才的ア?チストであるオフコ?スの小田和正氏がいます。まだ当時は歴史の浅い学校でしたが一応受験校でしたので、、スポ?ツはお世辞にも活発とは言えず、柔道部の練習も週2日でした。
 それでも自分にとってはその週二日の練習日がイヤでイヤでたまりませんでした。
 ちっとも強くなれず、乱取りでは投げ飛ばされてばかり、また寝技でも臭い柔道着の匂いでクラクラしながら締め上げられて苦しんでいた、あのつらい部活の日々。中学校の部活の日々はまさに灰色そのものでした。
そんな悶々とした部活の日々が続いていましたが、気がついてみれば 自分も高校生になっていました。そんな折わが 柔道部に新しい顧問の先生が入りました。M 先生の登場です。
M先生はY先生と違い、小柄で身長165センチ程度、体重も70キロ程度と一見チビデブの冴えない風貌の先生でした。因みに段は柔道3段とのことでした。この先生の登場で私は柔道に多少の安堵感を覚えました。何故ならM 先生はY大学出身ですがその大学は柔道が大して強くもなく,またM先生も体格が小柄で決して威圧感のあるタイプではなかったからです.(尤もM先生は腕力だけは半端ではなく,まさにポパイ状態でした.)
 M先生は私をかわいがって,というよりもシゴいてくれました.体格が小柄で似ていたからでしょうか,それとも私をMキャラと思ったのでしょうか?
 いずれにしてもM先生が顧問となってから,私が練習試合に駆り出される機会が増えました.こんなに弱い生徒に恥をかかせて欲しくなかったのですが,M先生はお構いなし.
 そして私が高校2年の秋,自分にとって珍事件が起きたのです.それはわが聖光学院が神奈川県大会にエントリ?し,予選大会に藤沢まで遠征したとの事でした.
 団体戦にエントリ?し,私はトップバッタ?つまり先鋒でのエントリ?でした.団体戦は体重別で勝ち負けを競う大会であり,私は手薄な最軽量級の先鋒にエントリ?する事が決まったのです.抜擢といえばえば聞こえは良いのですが,他に候補者がいなかっただけの競争無しの選手としての選出ですからいかにうちの柔道部が弱かったか,ということです.
 最軽量級の体重制限は50キロ以下であり,当時私の体重は50?52キロでしたから,少し体重を落とせば良かったのでした.エントリ?後M先生からは,技を磨けとかいう指示は全くなくただひたすら体重を落とせという指示でした.
「お前はちょこまかしているから,相手には案外機敏に映り,まして組み手が左なので変則的だから相手がやりにくい.だからお前は今から技を覚える事はしないで良いからひたすら体重を落とせ.」
 そう言われても自分としては,全く期待されていないのが見てとれたので,体重を絞ることにどうも真剣にはなれませんでした.そしてその珍事件が起きたのでした.
 続きは次回にまた