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家族制度について考える その9 [家族制度について]

2008-06-13

 それからもう一つ道徳教育の中に取り入れてほしいのは、歴史特に日本史教育です。
その理由としては前回も触れましたが、まず我々自身ご先祖様から遺伝子そして築いてこられた文化を引き継いでこの世に存在しているのですから、我々が次世代以降に伝承するためにもしっかりと勉強し吸収していかなければなりません。
 もう一つはそして先祖のされてきたさまざまな功罪をその時代背景と共に辿ってみることによって疑似体験し、その経験を現在及び将来の行動に役立てようという、歴史の勉強自体が生きた教材となるからです。
 三番目は、先祖、先人を敬う文化を作ることによって、家庭、社会での紀律が確立され、社会の安定につながるからです。
東南アジア諸国特に中国や韓国は歴史教育に力を入れているそうです。
 歴史教育については、第二次世界大戦前の軍事政権によって、史実を歪めた解釈により情報操作をした忌まわしい過去がありますし、また北朝鮮などで対日感情がいつまでも好転しないのは、ある側面からのみ見た歴史認識しか国民に示さないことが原因の一つといわれています。
 そういう点で歴史教育を行う場合には、正しい歴史認識に基づいた教材を使用しないと、却って全体主義の復活、情報操作による洗脳となりかねませんので注意が必要です。
 しかしそういう点を十分に注意すれば、歴史の勉強は先代の足跡を辿る旅であり、その足跡は大いに今後の我々の行動指針にとって参考となるものです。
 また家庭にあっては、歴史の勉強をすることによってご先祖様があったから今の私たちがこの世に存在し、それなりの生活が出来ているのだ、と思えば自然と先祖を崇拝する感情が芽生えてくるでしょう。特に子供への教育には、先祖との繋がりを教えることは何よりの生きた教育となるはずです。 
そして今生きている私たちは、そもそも先代の礎の上に存在しているのだ。また人間が抜群の学習能力と記憶力を持っていることは、とりもなおさずその能力を発揮すべくこの世に生を受けていることを思うとき、

 生かされている自分、そしてその命の尊さに、自然に感謝の念で胸が一杯になるのではないでしょうか。

 命の尊さを教えることこそ、子供にとって最良の教育であると私は思うのです。