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趣味について その11 バイク編 [趣味雑感]

2008-05-21

 平成元年から平成4年までの4年間が、特に私がバイクに熱中した時期でした。
今回は、その間のケガ歴及び怖い体験をお話しします。
 林道での怪我は、第7回で触れましたようによそ見をしていたためのスリップ転倒です。一般道での怪我は1回ありました。
 それは私がダックスホンダ90CCを運転して、瀬谷からつきみ野方面に向かって走っていました。お客様宅に出張するその途中でした。(あれからまた一台、例のY氏から譲受けました。小粋で可愛らしいミニバイクです。)
 私が一般市道の直線道路を走っていると、2?4tほどのトラックが私の前で急に強引な右折をしてきました。勿論こちらは急ブレ?キをかけました。幸い衝突は避けられたものの、ブレ?キ特に前ブレ?キが効き過ぎて、私の乗ったDAXは前方宙返りをしてしまいました。まるでスロ?モ?ションビデオを観るように、ゆっくり私はバイクと共にでんぐり返っていきました。
 そして地面に体を激しく打ちました。その瞬間息が出来なくなり、次の瞬間右胸が激しく痛み出しました。どうもあばら骨が何本か折れたようです。私はあわててお客様の会社に行くのを取り止めて、至急病院に駆け込みました。平日の昼間で助かったです。レントゲンの結果思ったとおり、右あばら骨が2?3本折れているとのこと。
 その位はこの際仕方がない。むしろ自分がついていたのは、後続車がいなかったことです。
よくバイクの場合第一次の事故よりも、バイクと共に体が路上に放り出されたことによる第二次の事故の方が怖いとよく聞きます。もし自分が転倒した後、後続車がトラックなどの大型車であったら下手をすると自分の命はなかったかも、と考えると背筋がゾッとします。
 もう一つ、これは走行中に体験した怖い経験です。これも下手をすれば死んでいたかもしれない、今思い出してもゾッとする体験です。
 それは私がCRM250Rを購入してから半年ほど経った9月の土曜日。いつものように朝5時頃起きて直ちに出発、国道16号線で八王子市内に入り、そこから一路西に向かい、東京都のはずれにある陣馬街道を目指して走っていたときのことでした。
 前方にやけにゆっくり走っている普通乗用車がありましたので、難なく追い越しました。そしてしばらく走行していると、何と追い越されたその車が後ろにピタリとついてきているではありませんか。おかしいなあ。早朝で車の通行も少なかったこともあり、60?70キロ出していたはずなのに、と思いながら私はあわててスピ?ドを上げ、その車を引き離しにかかりました。
 しかしその車もスピ?ドを上げ相変わらずしつこく後ろにピタリとついてきて、時折クラクションを鳴らしてこちらを威嚇してきたのです。私はうす気味が悪くなって、さらにスピ?ドを上げ制限速度40キロの一般道を時速100キロぐらいで猛然と飛ばしました。しかしその車は離れません。
 私は根負けして、バイクを左に寄せ、さっき追い越したことを謝りながら、お先にどうぞと手で合図しましたが、先方は応じません。
 そこで私も意を決して、再びバイクに乗り込みひたすらスピ?ドを上げ、その車を引き離そうとしましたが、相変わらず離れません。、私の運転もあっぶあっぷで、カ?ブでは膨らむし、バックミラ?で後方の車を確認すると危うく脱輪しそうになるし、その時は、本当にこれはヤバイ、このままでは警官に追われた逃亡車のように自爆してしまう、と恐怖で胸が張り裂けそうでした。そうこうして走っていると道は山道に入り始め、道幅も狭くなってきました。
 そこで運良く対向車が来ました。バイクの私は難なく対向車の横をすり抜けられましたが、後ろの車はすれ違えません。当然停車せざるを得なくなり、一挙に後方車との距離が開きました。
 後方車の運転手が何か喚いているのが聞こえました。
 私はしばらく走った後、近くの民家の空地に逃げ込んでじっと身を潜めることとしました。何故なら私がそのまま走っていれば、後方車は対向車とすれ違った後また猛然とスピ?ドを上げて私のバイクに迫ってくると思ったからです。
そして身を潜めて5分ぐらい経ったでしょうか。ただ私にはその時、時間の針が止まっているかと思うぐらい一秒一秒が長く感じられました。この時ほど時間の経過が長く感じられた瞬間は後にも先にも経験がありません。
 そして自分がもう大丈夫かと思うと、踵を返して元来た道を引き返していきました。勿論バックミラ?をチラチラ見ながら後方にあの変質者の車がないかどうか、おどおどしながら運転していました。
 全く生きた心地がしない、とはまさにこのことで対向車が来ていなかったら私は山道のカ?ブでスピ?ドを出し過ぎて曲がりきれず、転落死していたかもしれない、と思うと背筋がゾ?ッとして命からがら帰宅しました。
 それから数ヶ月は八王子方面へのツ?リングは怖くて出向く気になれませんでした。
今や著名なS.スピルバ?グ監督の処女作品に、追い越しをした乗用車のドライバ?が、変質者の運転する大型トラックに執拗に追い回される映画がありましたが(うかつにもタイトルは忘れました)、まさにその映画を地でいく怖さで、今思い出してもゾッとします。