事務所通信
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農家、農業のあり方についてその13 [農業について考える]

2008-07-01

 先日北朝鮮で核施設の一つである冷却塔が爆破されたニュースが大々的に報じられていました。そしてブッシュ米大統領はこの措置により北朝鮮をテロ国家から外すことを検討していることを明らかにしました。
 わが日本では、アメリカと北朝鮮との和解により、国家的拉致事件がこのまま放置されてしまうのではないか、との不安が高まっているようです。
 こうした一連の政治的行動を見て皆さんはどうお感じになりますか。
 勿論北朝鮮に核保有をやめさせるのはとても良いことだと思います。これ以上世界に核保有国が増えることは、脅威以外の何物でもありませんから。
 しかしこの報道を聞いて感じることは、日本のリーダ?シップの欠如です。
世界でただ一つの被爆国であり、北朝鮮とは日本海を隔てて位置するいわばお隣さんであり、国家的拉致事件の被害に遭っている日本が、もっと北朝鮮との交渉打開に向けて積極的に動かなければならない、と殆どの国民は思っているのではないでしょうか。
 日本は今や平和国家になり、この先永久に他国と戦わないことを宣言したのだから仕方がないのだ、だからアメリカに守ってもらわなければ、といつまでも甘えていて良いのでしょうか。
 と言っても私は戦争は勿論大反対ですし、右翼でもありません。私は、自分の国は自分たちで守るという当たり前の感覚で申し上げているのです。誰が見たって用心棒でもあるまいし、世界の警察を自負しているその驕り高ぶったアメリカに、いつまでもすがっていて良いのでしょうか、ということです。
 だから北朝鮮からは交渉しても肝心な事は決められないではないか、と甘く見られ、交渉の主体として半人前にしか扱ってもらえない、政治的になめられきっている悲しい日本の現実を傍観するしかないのです。
 経済的、技術的には世界をリードし、世界の模範としての立場にある一方で政治の貧困さは目を覆うばかりです。
 なぜこれほどまでに日本の国際的政治力が弱体化してしまったのか。
 それは平和憲法を選択したからだ、だから仕方がないのだ、とは私は思いたくありません。
 平和憲法の下でも、もっと日本が国際的に発言することはできると思うのです。