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S市会議員の活動に思う その2 [S市会議員の活動に思う]

2008-10-04

 一つの目標をしっかり持って、その目標に向かって愚直なまでに突き進むその根性と精神力こそ、体育会系の方々の最大の強みです。
 そのつらい体験が実社会に出て大いに役立つのです。
 何故なら実社会は、学生時代以上に自分の思う通りにならない社会なのです。むしろ自分の思うように物事が運ぶことの方が珍しいくらいです。

 幼稚園、小学校では親の庇護が厚く、自分が主人公でいい気持ちになっていた児童が、中学校、高校、大学と学生生活を重ねていくうちに、自分の可能性がどんどん縮まっていく、すぼんでいく、そうした傷心の気持ちを抱えていますが、まだ友人、先生、先輩、後輩などに囲まれ、自分の身の置き所、居場所がしっかりあった学生時代。
 しかしいよいよ学生時代に別れを告げ、親しかった友人とも離れ離れになって、それぞれがそれぞれの道を歩む、そして一人一人実社会に呑みこまれていく。

 その実社会は学生にはあまり優しくない、というか余裕のない社会です。みんな自分たちの頭の上の蠅を追うのが精一杯で常にせかせか、いらいらしています。
 いつも数字、商売仇、金、上司などに追われ余裕がありません。
そんな実社会の中に入れば、新人は学生時代のように注目されたり、優しく接してもらえません。

 五月病といいますが、学生から実社会に飛び込むと、そのあまりの変わり様、自分に対する世間の態度にカルチャ?ショックを受けるからです。
 世間は自分に対してこうも冷たいのか、自分は世間から注目されていないのか、自分はこの実社会の中で生き抜いていくことが出来るのだろうか、といった疑問が次々と頭の中を駆け巡り、立ちすくんで動けなくなってしまうのです。
 そういった自分に対する自信を喪失し、自分の無力さを思い知るのが五月病なのです。

一般の学生に比べて、体育会系の学生は五月病に対する耐性が強く、挫折、自分の無力さとの戦いは既に学生時代に経験済みなのです。
 だから体育会系の学生の方が、実社会にすっと入っていきやすいのです。
 また五月病を経験した後も、自分の思う通りにならない社会人生活が何十年も続く中で、体育会系の学生は、粘り強く耐えていきます。